ジュエリーの刻印(ホールマーク)とは?歴史と役割、正しい確認方法を徹底解説
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- 2024年12月22日
- 読了時間: 2分
更新日:11月9日
執筆者
Amu Kawamoto (IGI Lab-Grown Diamond Professional Training 認定)

ジュエリーの刻印(ホールマーク)とは?
ジュエリーの刻印(スタンプやホールマーク)は、素材の純度や製造元、品質保証などを示す小さな文字や記号です。指輪の内側やネックレスの留め具にさりげなく刻まれていますが、その意味は非常に重要です。
刻印の歴史:古代から現代まで
古代文明の刻印
紀元前のエジプトやメソポタミアでは、金属の純度を示す刻印がすでに存在していました。これがホールマークの始まりとされています。
中世ヨーロッパの制度化
・13世紀イギリスでは、ゴールドスミス組合がホールマーク制度を制定・フランスでは1260年から「プンソン・ド・ガランティー(保証刻印)」が制度化
日本の刻印制度
・明治時代に西洋の刻印文化が導入・1928年に「貴金属製品の品位証明制度」が制定され、K18やPt900などの表示が普及
ジュエリーの刻印に含まれる情報
金属の純度表示
Pt950、Pt900:プラチナの純度
925:スターリングシルバー(銀92.5%)
ブランド・工房の識別
Tiffany、Cartierなど、ブランド固有のロゴが刻まれることもあります。
国際的な公的マーク
英国ではライオン、スイスではシールドなど、国別のシンボルで保証されます。
刻印を確認する際のポイント
指輪の内側、ネックレスのクラスプ裏、ペンダントの裏面をチェック
刻印が金属の色や質感に合っているか確認
購入時に鑑定書や品質証明書と照合して一致しているかを確認
偽造刻印とその対策
偽造の実態
最近では、刻印だけ本物のように偽装した粗悪品も増加しています。
見分け方と対処
信頼できる店舗や鑑定機関から購入
刻印のフォントや深さが均一かをチェック
価格が極端に安いものは要注意
まとめ:刻印はジュエリーの身分証明書
ジュエリーの刻印は、その品位・由来・品質を証明する大切な情報源です。美しさやデザインだけでなく、刻印の意味を理解して選ぶことが、良いジュエリーとの出会いの第一歩です。
信頼できる店舗やブランドを選び、必ず刻印の内容と証明書を確認してから購入しましょう。



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