ペリドットとは?8月の誕生石・ペリドットの魅力と歴史を徹底解説
- Admin
- 2024年12月8日
- 読了時間: 3分
更新日:11月9日
執筆者
Amu Kawamoto (IGI Lab-Grown Diamond Professional Training 認定)

ペリドットの特徴と魅力
ペリドットは明るく爽やかなグリーンが特徴の宝石で、「太陽の石」とも呼ばれています。夏生まれの人にぴったりな8月の誕生石として、古代から現代まで多くの人に愛されてきました。
色合いの美しさ
ペリドットの緑色は鉄分の含有量によって決まり、明るい黄緑から深いオリーブグリーンまでさまざまです。単色性を持つため、どの角度から見ても均一な色合いを保ちます。
輝きと透明度
高品質のペリドットは高い透明度を持ち、カットによってまばゆい輝きを放ちます。明るく若々しい印象を与える石として人気です。
ペリドットに込められた意味と象徴
太陽と豊穣の象徴
古代エジプトでは、ペリドットは太陽神ラーの石とされ、邪気を祓う力があると信じられていました。
心を癒す宝石
ストレスを和らげ、前向きなエネルギーを引き出す石としても親しまれており、調和や幸福の象徴とされています。
誕生石としての意味
8月生まれの方への贈り物として定番であり、記念日ジュエリーとしても人気です。
ペリドットの評価基準
カラー
黄色味が少ない深いグリーンが高く評価されます。鮮やかで濁りのない色合いが理想です。
クラリティ
内包物が少なく透明感のある石が好まれますが、「リリーク」と呼ばれる糸状のインクルージョンが特徴になることもあります。
カット
ブリリアントカットやエメラルドカットなどが主流。光の反射を最大限に生かすデザインが選ばれます。
カラット
1〜5ctが一般的で、大粒になるほど希少性が増します。10ct超のものは非常に珍重されます。
ペリドットのジュエリー使用例
リング:明るい緑色が指先を華やかに演出します。
ネックレス・ペンダント:夏の装いに最適。白系金属との相性も抜群です。
イヤリング・ピアス:カジュアルにもフォーマルにも映える万能なグリーン。
ブレスレット:複数石を並べたデザインが人気です。
ペリドットの鉱物学的特徴
化学組成と結晶構造
ペリドットは「オリビン」という鉱物に分類され、化学式は (Mg,Fe)₂SiO₄。斜方晶系に属し、モース硬度は6.5〜7です。
産地
エジプト(ザバルガッド島):古来から知られる産地
アメリカ(アリゾナ州):手頃な価格帯で豊富に流通
ミャンマー・パキスタン:高品質・大粒な原石が採掘されます
形成過程
火山岩や玄武岩中で形成され、マグマ活動と深成環境が結晶成長に関与しています。
その他の特徴
ペリドットは一部の隕石中にも見つかる稀有な宝石であり、地球外起源の鉱物としても注目されています。
ペリドットの歴史と文化
古代エジプト:クレオパトラの愛した石とされ、神聖な儀式に使用されていました。
中世ヨーロッパ:悪霊を退ける護符として使用されていました。
現代:明るくポジティブな印象から、夏のジュエリーとして再び脚光を浴びています。
まとめ:ペリドットは太陽のような希望の石
8月の誕生石ペリドットは、その爽やかな色合いと歴史的背景から、幅広い世代に支持されています。耐久性は中程度のため、丁寧な取り扱いが必要ですが、ケアを怠らなければ長く輝きを保てる素晴らしい宝石です。



コメント